豊田自動織機

ソフトボールの始まり

ソフトボールは19世紀の終わり頃、野球が盛んであったアメリカが発祥と言われています。当時は、まだソフトボールとは呼ばれておらず、1926年になって初めて「ソフトボール」の名称が用いられるようになりました。しかしながらルールや使う道具などは様々で、各地にいろいろなスタイルのソフトボールがあったと言えます。そして1933年に、シカゴのスポーツ記者などが集まり会議を開きました。このときアマチュア・ソフトボール協会(ASA)が設立され、これまでバラバラだったルールが初めてひとつにまとめられました。その後、1945年頃より盛んにソフトボールが行われるようになり、1950年に入ると国際的なスポーツとして、世界各国でプレーされるようになりました。

日本のソフトボール

日本にソフトボールが伝わったのは1921年のこと。当時、シカゴ大学に留学していた東京高等師範学校教授の大谷武一氏が、帰国して紹介したのがきっかけと言われています。その後、小・中学校の体育教科の中で、プレイグラウンドボールとして採用されて以来、学校体育の中で普及しはじめました。しかしながら当時はまだ、対外的な試合が行われるほどではなく、第2次世界大戦が終わった後に、進駐軍が日本でソフトボールを行うようになって試合を行う競技場が作られました。そして1949年(昭和24年)、日本ソフトボール協会が発足。高校女子と一般女子による第1回全国日本選手権大会が開催されました。以後、世界的なソフトボール交流も進み、ポピュラーなスポーツとして広く親しまれるようになり、現在では、日本ソフトボール協会へのチーム登録数が約1万チームに達するほどになっています。