豊田自動織機

JURI REPORT

 
いよいよ待ちに待った日本リーグ後半戦が開幕しました。
世間を熱く騒がしているプロ野球もこの9月が勝負の時。
日本リーグもこの9月の勝敗がファイナルに残れるか大きく左右される大切な時。
プロ野球もソフトボールもファンにとっては最高に面白い時かも・・・

1999年9月4日(土) 対 日通工戦 結果
TEAM
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
TOTAL
日通工
0
0
0
0
0
0
0
 
     
1
豊田自動織機
1
1
0
0
1
0
 
     
3

おめでとう!田中監督日本リーグ通算100勝

織 機  ミッシェル - デビー
日通工  石川 − 藤本

Photo1 of vs nittsuko
Photo2 of vs nittsuko
完全試合を達成した高山樹理選手
田中監督の100勝をともに喜ぶ選手たち

日通工先攻、織機後攻で後半戦がスタートした。
先発の高山は、初回から3者凡退と快調に飛ばしリズムを作った。
1回裏、1アウトから2番の田中がセンター・ライトを抜ける2ベースを放つと 3番内藤はファーボールを選び1・2塁となる。
4番デビーがライト前に打ち1アウト満塁とチャンスを作る。
5番指名打者の小林がショートに打ち、それがフィルダーチョイスとなりその間に田中がホームに入り1点を先取した。
2回裏にも先頭打者7番白鳥がレフト前に運び、8番瀧澤が送り1アウト2塁。
9番小笠原がセンターの横を抜ける2ベースを放ち、白鳥が帰って1点を追加した。
続く4回にも白鳥がライト前に打ち、瀧澤が送り1アウト2塁と追加点チャンスを作った。
9番小笠原はレフトフライに倒れ2アウト2塁となるが、打順は1番岡本に戻り、岡本のバットに追加点の期待を託した。
岡本は初球を思い切り振り切りライト前に運び、白鳥が2塁からホームに激走しダメ押しの1点を追加した。
守備では、初回の時と変わらずリズム良く投げている高山は、7回を打者を1人も出すことなく投げきり三振8、内野ゴロ3、内野フライ6、外野フライ4、と完全試合を達成した。
そして、田中監督リーグ通算100勝に華を添えた。


<ベンチ裏での話>

試合中のこと、ベンチに帰って来た私(高山)の周りにはだーれも人がいなくなった。
さっきまで話をしていた人も、なんだかよそよそしくなって変な雰囲気に包まれた。
完全試合をしそうな時は、投げている本人より守っている人や周りにいる人が緊張してしまうものだと思う。
最終回でのことだが、2アウトを取り最後の打者がショートとレフトのちょうど中間くらいにフライを上げたが、普段だったら何でもないような平凡なフライをお互いが声も掛けられなかった。
そして周りも・・・あとで話してくれたことだが、「あの打球をもし落としたら・・と思うと手が振るえてしまい恐ろしかった」と話してくれた。
やっぱり周りに与えたプレッシャーは相当なものだと思った。
ピッチャーの心理(高山だけかも・・・)では、結構冷静に見ているので周りが思っているほど意識はしていないもの。
ピッチャーは、試合になると恐ろしく強気になって攻めていくので、始めは完全試合を狙う勢いでいき、次にノーヒットノーラン、完封・・・と強く心がけているのです。
でも、試合が始まったらバッターを抑えることに夢中になってしまってその心掛けは忘れてしまうんですけどね・・(笑)でも今回の記録達成は本当に嬉しい。
チーム一丸となって作り、皆で喜びを味わえた。監督のリーグ通算100勝にも華を添えることができたし・・・このままの良い雰囲気で次からの試合も頑張りたい。