豊田自動織機

2023-24 PLAYBACK INTERVIEW 藤原恵太

オフシーズンの選手インタビュー企画として、"2023-24 PLAYBACK INTERVIEW"と題して、活躍した選手を中心に今季の戦いを振り返ってもらいました。今回はスクラムハーフとして今季10試合に出場した藤原恵太選手にお話を聞きました。


――今季はどのような1年でしたか?
「第7節目(九州電力キューデンヴォルテクス戦)で脳震とうになって、8節目から出場することができませんでした。それまでの自分の試合のパフォーマンスは結構いい感じにきていたところでの離脱で、そこに対しては納得してない部分もすごくあります」

「昨季はけがが続いて、今季も防ぎようのないところではありますが、けがをしてしまって。でも、そのときに外側からチームのことを俯かん的に見ることができましたし、すべてがマイナスかと言われたら、そうではなかったです。ただ、僕もプロ選手をやっている以上、全部の試合に出るのは自分の中でのポリシーなので、そこできなかった部分としては満足のいくシーズンではなかったのかなというのは思っています」

――チームとしてどのような部分が成長できましたか?
「もちろん、まだまだ脆いところもいっぱいあるチームです。それこそ、リーグ戦でのNECグリーンロケッツ東葛戦(第9節)であったり、順位決定戦の浦安D-Rocks戦だったり、入替戦の1試合目もそうですが、最後に集中力が切れる部分がこのチームの課題だと思います。しかし、そこを最後の試合(入替戦第2戦)では、諦めない姿勢を見せることができました。そうした部分は成長できたのかなと思います」




――藤原選手個人として、成長できた部分はどこですか?
「もちろん常にレベルアップしていくことは自分の頭には入れていますが、その中で色々フレディー(・バーンズ)から学んで、キックを使ったゲームコントロールや、『この時間帯はこうする』という部分に関しては、もう一段階レベルアップできたのかなというのはあります」

――今季の戦いの中で印象に残っている試合はありますか?
「僕の中では2節のNECグリーンロケッツ東葛戦ですかね。前半はビハインドでしたが、点差ほどの展開ではないと感じていました。気持ちと点数がかい離している感じで、モヤモヤが溜まっていた前半でしたが、後半の戦いはチームが成長するきっかけになったんじゃないかなと思います。あのまま点差を離されたら、今季は恐らくここまでの結果は残っていないのかなと僕自身は思っていて。出場した若い選手や、僕自身もそうですけど、いい気づきを得たゲームだったと思います」

――来季、ディビジョン1に昇格するためには何が必要となってくるでしょうか?
「僕が考えるところでは、選手自身がもっと考えてプレーするところ、一つのサインプレーだったり、覚えてくることであったりを、全員が同じようなレベルで考える。『誰かが覚えているからいいや』ではなくて、まずはチームがやるべきことをみんなが考える。その中で、選手同士であっても、コーチ陣であってもいいですけど、しっかり意見し合える仲を作るっていう部分が大事だと思います」



――来季で在籍6シーズン目となります。チームの中でも古株になってきました。
「そうですね。リーダーシップの面はしっかりやっていかないといけないと思います。このチームがこの先、ずっとディビジョン2にいるのか、ディビジョン1で戦っていけるチームに変わるのかというのは、多分この2、3年が大事だと思っています」

「なので、そこに向けて、僕自身もベテランだから上でゆっくり座っておくのではなくて、チームのためになるような行動をして、若い選手や新しく入ってくる選手たちにいい姿勢を見せられるようにしたいです」



――最後に、ファンのみなさんにメッセージをお願いします。
「今シーズン、応援ありがとうございました。みなさんの応援が僕たちの力になっていますし、頑張る気力にもなっています。来季も僕たちはディビジョン1昇格に向けて一つずつ 積み上げて、みなさんに『いいチームだね』『頑張ってるね』と思ってもらえるようなチームになっていくので、来シーズンも変わらない応援をお願いします」

【インタビュー 斎藤弦】